講演会の様子
2016年9月11日(科学技術館)イベント『サンキュー!未祐ちゃん』内講演会にて
『活きるを伝える』
話し手:荒井daze善正さん
『もう一度生きるチャンスをくれた「骨髄移植」』
話し手:池谷有紗さん
※新井先生の講演動画のみ、内容・条件の都合により一度非公開とさせて頂きました。ご理解の程宜しくお願い申し上げます。
- 2018.8.17
CAEBV治療薬の臨床試験が本格的に始動を追加しました。 - 2018.4.12
CAEBV治療薬の臨床試験準備開始のご報告を追加しました。 - 2016.12.17
「慢性活動性EBウイルス感染症の研究費用」への寄付金領収書を追加しました。 - 2016.12.1
当日の講演会の動画を追加しました。 - 2016.11.11
寄付金に関するご報告を追加しました。 - 2016.11.4
ステッカー&ポストカードの再配布のご案内を追加しました。 - 2016.9.23
ご報告・イベントレポートを追加しました。 - 2016.9.16
献血者数・骨髄バンク登録者数のご報告を追加しました。
Tシャツ未引取のお客様へを追加しました。 - 2016.8.25
グッズ情報に「通販について」を追加しました。 - 2016.8.18
グッズ情報を追加しました。
贈花についてのお願いを追加しました。 - 2016.8.11
各種講演会情報を追加しました。
献血についてのお願いを追加しました。
お手紙等についてのお願いを追加しました。 - 2016.8.3
チケット一般発売情報を追加しました。 - 2016.7.15
関連団体バナーリンクを追加しました。 - 2016.7.9
HPを公開しました。
慢性活動性EBウイルス感染症(以下、CAEBV)を患い、昨年の10月27日に、この世を去ってしまった松来未祐さん。愛され上手な彼女との突然の別れに、心の整理がついていない人たちもたくさんいらっしゃると思います。
会えなくて「哀しい」気持ちを育てるより、彼女を「愛しい」という気持ちをみんなで大切にする時間を作りたい、そんな想いからこのイベントを開催することにいたしました。
だから「哀悼」ではなく「愛悼」です。
展示では彼女がどんなに素敵な女の子であったかを共有し、ステージでは毎年開催していたお誕生日イベントのような明るいエンターテイメントを届けたいと考えています。
そして、彼女の患った「慢性活動性EBウィルス感染症」のことや、それに関わる「骨髄移植」や「献血」のこと。
彼女がとてつもない闘いをしていたことを皆さんに知ってもらうことで、今生きている私たちは、自分の命を輝かせるために何ができるのか、今頑張って病気と闘っている人たちに対して、私たちが出来ることは何なのか、一緒に考える機会になれば幸いです。
本イベントの売上についてチケット・グッズ・その他本イベントの売上は、
最低限必要な運営費・製造原価などを除き全額を下記に寄付させて頂きます。
ステージ
公演名 | 松来未祐さん愛悼イベント 「サンキュー! 未祐ちゃん」 |
日 程 | 2016年9月11日(日) OPEN / 16:00 START / 17:00 END / 19:30 (予定) |
会 場 | 科学技術館サイエンスホール |
出 演 | 阿澄佳奈 大坪由佳 神田朱未 菊池達也 儀武ゆう子 榊原ゆい 高野直子 高橋美佳子 西村ちなみ 広橋涼 水沢史絵 三十路バンド【オバタコウジ(G) 林 由恭(B)アサヒ(Key) 杉浦"ラフィン"誠一郎(Mani) Do!藤崎(Dr)】 他 |
ゲスト | 荒井daze善正 |
入 場 | 3,900円 (税込 / 全席指定 / Tシャツ付) ※詳細は「ステージイベントお申し込み」をご覧ください。 |
内 容 | ■ 松来未祐さん所縁の曲の数々で盛り上がるライブコーナー ■ CAEBVについて学ぶトークコーナー(ゲスト:荒井daze善正 / 聞き手:儀武ゆう子) ※『CAEBV』についての項目も併せてご覧ください。 |
展示・説明会・販売
内 容 | 松来未祐 写真&衣装等の展示 / 骨髄バンク 登録説明会&講演会 / チャリティーグッズの販売 |
日 程 | 2016年9月11日(日) OPEN / 9:30 CLOSE / 16:30 (予定) |
会 場 | 科学技術館1階催事場 |
入 場 | 無料(チケットをお持ちでない方もご入場頂けます) ※ご来場状況に応じて、入場列の形成・制限を設ける場合がございます。 |
各種講演会についてのお知らせ
当日会場にてCAEBVや骨髄移植についての講演会を開催します。
講演スケジュールは下記になります。
【場所】 科学技術館1F 展示ホール11号館予定
【プログラム】 | 11:30〜 (約60分) |
テーマ『活きるを伝える』 話し手:荒井daze善正さん |
13:30 〜 (約30分) |
テーマ『もう一度生きるチャンスをくれた「骨髄移植」』 話し手:池谷有紗さん |
|
14:30 〜 (約30分) |
テーマ『血液内科医からみた慢性活動性EBウイルス感染症』 話し手:東京医科歯科大学大学院血液内科講師 新井文子先生 |
会場内に椅子をご用意しておりますが、先着順・全席自由となります。
聴講希望者が多い場合は、立ち見や・入場をお断りする可能性もございますので予めご了承ください。
当日会場にて講演会又は骨髄バンクドナー登録のご説明を聞いてくださった方に、イベントキービジュアルを使用したポストカードを配布予定です。
※プログラム内容や配布物は予告なく変更になる場合がございます。
献血&骨髄バンクドナー登録会
内 容 | 献血 / 骨髄バンクドナー登録会 |
日 程 | 2016年9月11日(日) 10:00 〜 11:15 / 12:30 〜 16:00 |
献血についてのお願い
当日会場にて献血をお考えの皆さま以下の注意点をよくお読みいただきご来場ください。
①献血バスでは1日に採血できる人数が限られている為、
当日は400ml献血と骨髄バンク登録両方してくださる方を最優先とさせて頂きます。
ご希望人数が多い場合は整理券を配らせて頂きますので予めご了承ください。
②当日の体調不良の方、薬を服薬中の方、発熱のある方は献血をご遠慮頂いております。
またこちらのHPに記載の項目に該当する方も献血できませんので予めご確認ください。
<献血をご遠慮いただく場合>http://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/
その他、医師の問診により当日献血をご遠慮いただく可能性がございます。
③献血後は医師・スタッフの指示に従い十分な水分補給と休憩をお取りください。
④当日献血をしてくださった方にイベントキービジュアルのステッカーをお渡しします。
展示スペースにおりますスタッフに献血カードをご提示ください。
※全血献血(400ml・200ml)成分献血は問いません。献血ルームはどちらでも結構です。日付だけチェックさせて頂きます。
東京都赤十字血液センターよりご挨拶
2005年、10~30代の献血者数は約321万人でした。 それから10年後の2014年になると、10~30代の献血者数は約220万人と、
この10年間で約30%も減少してしまいました。
日本の献血可能な10~30代(16~39歳)の人口は、約3,384万人(2014年時点)と言われていますが、今後ますます少子化が進み、2020年には3,060万人、2030年には2,738万人と、著しく減少していくことが予想されています。
若い世代の人口が減る一方で、輸血を必要とする高齢者の割合はますます増えることから、血液を安定的に供給するためには、今まで以上に、
皆様からの献血へのご協力をいただく必要があります。是非この機会に献血へのご参加をお待ちしております!
日本骨髄バンクよりご挨拶
白血病や慢性活動性EBウイルス感染症などの病気は、骨髄移植や末梢血幹細胞という治療法で治すことができるようになりました。
この治療法には、提供者(ドナー)がどうしても必要ですが、まだまだ不足しているため、移植を受けられない患者さんがいます。
1人でも多くの患者さんを救うために、1人でも多くのドナー登録が必要です。
移植を待っている患者さんには、あなたの登録が大きな希望となります。
【SPECIAL THANKS】 新井文子(CAEBVの診療医師、研究者)/ 一般社団法人SNOWBANK / サイエンスホール / 日本骨髄バンク / 東京都赤十字血液センター / 株式会社文化放送
当日会場にて皆さまからの松来未祐さん宛のお手紙をお預かりします。会期後ご両親を通してご本人へ届けて頂く予定です。
運営側でバインダーなどに取りまとめた上でお渡しとなりますので、以下の規定でご用意頂きますようご協力をお願い致します。
お手紙規定
サイズ | 100mm × 148mm (ポストカードサイズ)を上限とさせて頂きます。 折り畳んだ手紙も、展開時に上記サイズ内で収まるようにお願い致します。 |
素 材 | 紙のみ承ります。 封筒に入れられたお手紙も開封した上でお渡しとなります。 原則、ハガキ・ポストカードでのお渡しにご協力下さいませ。 |
数 量 | お一人さま1枚・1通のみとさせて頂きます。 |
皆さまのお気持ちにはいろいろな形があると思いますが、受け取って頂く側のことを考慮しまして規定を統一させて頂くことに致しました。
規定のサイズ内でしたら両面にお書き頂いても結構ですが、片面のみ見える状態で綴じますので予めご了承ください。
プレゼントについて
お手紙の事情と同じになりますが、最終的なお受け取り手がご両親となります。
プレゼントをお考えの方がいらっしゃいましたら、今回はお手紙にてお気持ちをお伝え頂けますと幸いです。
贈花について
今回はチャリティーイベントという公演内容に基づき、贈花はお奨め致しかねますが、
お花をお贈り頂くご予定の方は下記提携生花店にてご注文頂きますと、売上金の一部を関連団体へ寄付させて頂きます。
厚かましいお願いとなり恐れ入りますが、ご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
「恵比寿の花屋」
TEL : 03-6382-8424 (受付時間 12:00~18:00)
※サイズなどは原則店舗側の規定に沿ってご注文下さい。
※プレート(札)には送り主様のお名前のみご掲載下さい。
※ 個人経営店になりますので、予定数に達してしまった場合は、ご注文をお断りする可能性がございます。予めご了承ください。
※他のお店でご注文になる方も同様に、プレートには送り主様のお名前のみをご掲載ください。
新井文子 あらい あやこ
医師、医学博士 / 専門分野:血液内科 / 日本内科学会総合内科専門医 / 日本血液学会血液専門医 / 日本造血細胞移植学会造血幹細胞移植専門医 / 東京医科歯科大学大学院血液内科講師 / 東京医科歯科大学医学部附属病院腫瘍センター副センター長
Q and A
Q.「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」とは一体どんな病気なのでしょうか。
発熱、リンパ節の腫れ、肝機能障害などの炎症症状が持続する病気です。血管炎、神経炎、ぶどう膜炎、腸炎などを起こすこともあります。患者さんの血液の中にはEpstein-Barr ウイルス (エプスタイン・バールウイルス、以下EBウイルスと略します)に感染したT細胞、NK細胞を認めることが特徴です。子供の病気と思われてきましたが、大人、高齢者まで、幅広い年齢に患者さんが存在することが、最近わかってきました。この病気の怖いところは、進行すると、治療の効きにくい悪性リンパ腫や、血球貪食症候群といった重篤な病気となってしまう事です。CAEBVの発症は地域的な偏りがあり、日本、韓国、中国などの東アジアに患者さんが集中しています。
Q.日本には何人くらいの患者さんがいるのでしょうか。
大変まれな病気で、平成21年の厚生労働省研究班は年間約23.8人の発症があると報告しています。が、近年発症例数は増えていると思われ、年間100人はいらっしゃるのではとも言われています。
Q.何が原因でCAEBVを患ってしまうのでしょうか。
私たちの血液の中にはリンパ球、という白血球が存在し、血流にのって全身を巡っています。リンパ球は免疫反応に深くかかわっており、普段はウイルスや細菌などの病原体から私たちの体を守ってくれています。リンパ球にはB細胞、T細胞、NK細胞の3種類があり、それぞれ役割分担をしています。
CAEBVの患者さんの血液の中には、EBウイルスに感染したT細胞あるいはNK細胞が存在していることがわかっています。また、患者さんは発熱や肝障害など、慢性炎症症状を訴えられますが、それにはこれらの細胞が深くかかわっていることもわかっています。炎症はエスカレートすると、血球貪食症候群という状態を引き起こすことがあります。これは、高い熱が出て、免疫反応によって血液細胞が免疫担当細胞によって食べられてしまう、いわば体中の炎症スイッチが入ってコントロールがつかなくなった状態です。さらに、CAEBVでは悪性リンパ腫を発症することがありますが、それらはEBウイルスに感染したT細胞あるいはNK細胞が悪性化したものであることもわかってきています。
EBウイルスは全世界のほとんどの人が幼少期から思春期に感染をうけ、ひとたび感染すると排除されずに一生体内に存在し続けます。通常はB細胞に潜伏感染しています。なぜCAEBVの患者さんではT細胞やNK細胞へ潜伏感染しているのか、なぜ慢性炎症症状がおこるのか、そしてなぜ、悪性リンパ腫や血球貪食症候群に進行するのか。まだわからないことがたくさんあります。ですが、東アジアに患者さんが集中していることは、発症原因を調べる上で何らかのヒントになると考えています。また、EBウイルス自身が何らかの役割を担っているとも考えられます。
Q.私たちもCAEBVになる可能性はありますか。
そうですね。アジア人である以上、そしてEBウイルスの感染をひとたび受けて、体の中にウイルスがいる以上、ないとは言えないです。
が、とてもまれな病気ですので、過剰に心配することはありません。また、この病気は他の人に移ることはありません。
Q.どんな治療法があるのでしょうか。
この病気は炎症と、腫瘍、2つの性質を持っています。それらを療法抑えることが、治療には必要です。ですので、まず免疫抑制剤を含む化学療法を行います。しかし、最も大切な事は、EBウイルスに感染したT細胞、NK細胞を排除することです。残念ながら現在、それに有効な薬物治療は無いため、骨髄バンクを介して適合するドナーを見つけて造血幹細胞移植を行います。
Q.こんなに治療が難しいのにどうして難病指定されないのでしょうか。
まず、病気自体がほとんど知られていなかったことが原因の第一だと思います。
が、だんだん病気の実態が明らかになってきたことに加え、最近は患者さん自身が声を上げることによって、状況は大きく変わってきました。通常の感染症、腫瘍とは異なった疾患ですので、声を上げ続けることによって、状況は変わってくると思います。そう、信じています。
Q.CAEBVの治療法の発展がなかなか進まないのはなぜですか。
患者さんの数が少ないことが大きい原因であったと思います。が、最近、厚生労働省や日本医療研究開発機構(AMED)は、稀な疾患(希少疾患)の問題の開発に焦点をあてるような変化が起こっています。今後かならず治療法は発展すると思っています。
Q.今CAEBVについて研究している人は、日本にどのくらいいらっしゃいますか。
残念ながら非常に少ないです。でも、まだまだ分からないことがたくさんある疾患です。ぜひ多くの医師、研究者、特に若い方たちに参加してほしいと思っています。
Q.CAEBVの治療法の発展に向けて新井先生自身がされている事はなんですか。
私はCAEBVの患者さんを診療し、そして病気のおこるメカニズムの解明のための基礎研究も行っています。が、私は臨床医です。患者さん一人一人と向き合い、しっかり診察し、観察することが、患者さんの治療に、そしてこの病気の謎を説くために、最も必要なことだと信じています。患者さんの少しの変化、異常も見逃さないようにし、なぜ病気になるのか、どうしたら治るのかを見つけてまいりたいと思います。
Q.読んでくださった皆さんへメッセージをお願いします。
この病気は、欧米には患者さんがいないため、日本の医師、研究者で問題を解決しなければなりません。
医療現場は待ったなしです。一日もはやく、治せる治療法を作ってまいりたいと思っています。
荒井daze善正 あらい だぜ よしまさ
1979年3月10生まれ。東京都出身。会社員を経て、プロスノーボーダーとしての活動をスタート。
2006年、「慢性活動性EBウィルス感染症」を発症するが、骨髄移植により回復。
2009年には復帰を果たし、自らの体験をつづった『NO SNOWBOARDING NO LIFE スノーボードがくれた命』を出版した。
復帰後は、骨髄バンクや献血の推進を目指し精力的に活動中。その一環として、毎年11月、代々木公園に雪を降らせて、プロスノーボーダーやアーティストを招いたイベント「SNOW BANK PAY IT FORWARD」を開催。来場者にドナー登録や献血を呼びかけている。
インタビュー
――最初に、荒井さんはどのような活動をされているのか教えて頂けますか。
荒井 僕はプロスノーボーダーですが、8年前に「慢性活動性EBウィルス感染症」を患いました。でも、骨髄移植を受けて元気になり、今もプロスノーボーダーとして活動しています。その感謝の気持ちをドナーさんに直接返すことはできないので、未来に「PAY IT FORWARD」しよう(伝えよう)という活動をしています。具体的には、骨髄バンクへのドナー登録や献血の推進です。
――荒井さんは、松来さんとも交流があったそうですね。
荒井 松来さんのご友人から、同じ病気で闘病している方がいるとFacebookにメッセージを頂いて。やりとりをして、ぜひ一度お会いましょうということになったんです。僕の著書も渡して、いろいろなお話をしたら、「私も元気になったら、ダゼさんみたいな本を書いて、トークイベントもやりたい」と仰っていました。ぜひ実現して欲しかったです。
――「慢性活動性EBウィルス感染症」とは、どのような病気なのでしょうか?
荒井 EBウィルスは、日本人の9割以上が身体の中に持っているウィルスですが、ほとんどの人は、死ぬまで免疫力がウィルスに勝ち続けます。「慢性活動性EBウィルス感染症」は、そのEBウィルスが異常増殖する病気なんです。僕の場合、最初は夜になると微熱が出て、朝には下がるということが続きました。そのうち、だんだん症状が重くなっていき、強い倦怠感を感じるようになりました。年を取って体力が落ちたのかなと思っていたのですが、ある日突然、気を失って倒れて病院に運ばれたんです。
――荒井さんも、松来さんと同じように、病名が分かるまでに多くの病院で診察を受けたそうですね。
荒井 救急病院では分からなかったので、紹介された大学病院に4か月くらい検査入院しましたが、結局分かりませんでした。その後、紹介された別の病院でも分からず、千葉の国立がんセンターにセカンドオピニオンを受けに行ったんです。そこで偶然、「慢性活動性EBウィルス感染症」という病気を知っている先生に出会えました。
――お医者さんでも知らない病気があるのですね。お医者さんというだけで、どんな病気のことも知っていそうなイメージがありました。
荒井 僕も同じです。大きな病院に行けば、何もかも分かると思っていました。大人がなることは非常に稀な病気なので、普通の内科医さんだと、この病気を知らず、他の血液系の病気を疑ってしまう場合が多いんです。病名が分かった後は、インターネットで「慢性活動性EBウィルス感染症」に詳しい医師を探して、新井文子先生にコンタクトを取り、診てもらえることになりました。HLA(白血球の血液型のようなもの)がマッチするドナーが見つかるまで7、8か月くらいかかりましたが、骨髄移植を受けて元気になり、移植の5か月後にはスノーボーダーとして復帰しました。
――なぜ、骨髄バンクや献血の推進活動を始めようと思われたのですか?
荒井 最初に骨髄バンクの患者登録をしたとき、「全国に14人、あなたと一致する人がいる」と言われたんです。でも、その中には提供できる方がいなかった。数が少なすぎたんですよね。だから、もし僕が移植を受けて生き残ったら、マッチする人が100人、200人、1000人と言われるような社会を作らなきゃいけないと思ったんです。
――骨髄バンクだけでなく、献血の推進活動も行なわれているのは、なぜですか?
荒井 入院中、輸血にもすごく助けられたからです。骨髄移植を受ける時は、まず放射線の全身照射を行なって、自分の身体では血を作れない状態にするんです。それから健康な血を作れる細胞が移植されるまでの間は、3日ごとに輸血をしました。でも、時々、血が届かないこともあるんです。輸血された血は、3日くらいで腐っていくから、血が届かなくて輸血ができないと、すごく気持ち悪くて辛かったです。そのときは、どうして血が届かない日があるのか不思議だったのですが、後に、献血で必要なだけの血が集まらなかったからだと分かりました。
――推進活動を通して、荒井さんが特に伝えたいと思っていることを教えてください。
荒井 献血などは、どうしても他人事に感じやすいことだと思うので、どこに届いて、どのような人のために使われているのかをしっかりと伝えたいと思っています。献血センターで「何型が何人足りません」と書いてあるのは、2、3日後の予約分の血が足りてないということ。血液は冷凍できるから余っているはずだと思っている方もいますが、すべての用途の血液が冷凍できるわけではなくて。輸血用の血液は冷凍できず、いつも不足しています。また、同じ血液型でも血の合う合わないがあるので、複数の人の血を同時に輸血するとリスクが高まるんです。だから、可能な方は200ccではなく400ccの献血をお願いします。骨髄移植は、さらに自分とは縁遠い話に感じるかもしれないですが、友達の友達くらいの範囲を探せば、1人くらいは白血病などで骨髄移植を必要としている人はいると思いますし、これから先、仲間や家族がなるかもしれません。遠い誰かを助けるためではなく、身近な人を助けるための準備だと捉えて欲しいんです。あとは、骨髄と脊髄を勘違いして「骨髄を提供したら、半身不随になる」とか間違った思い込みをしている方もいるので、正しい知識をしっかりと持って欲しいとも思っています。
――最後に、このインタビューを読んでくれている皆さんに、メッセージをお願いします。
荒井 さっきお話しした通り、骨髄移植も輸血も他人ごとではなくて、自分の本当に近くの人が必要な状況になり得ること。
今、自分たちがやらなかったら、自分自身も家族も守れません。日本の骨髄バンクは約25年前にできたのですが、その時期に登録した多くの人が提供可能な年齢の55歳を超えて引退になっていて。今は卒業する人の方が入学する人よりも多い状況なんです。
先輩たちが作ってくれた日本骨髄バンクを、我々の世代がしっかりと次の世代につなげるんだということを意識して頂きたいと思っています。
今回のイベントに参加して頂ける方にも、ぜひ400CCの献血と骨髄ドナー登録をお願いしたいです。ドナー登録については、変な言い方ですけど気軽な気持ちで、まずは登録だけして、あなたの骨髄を必要としている患者さんがいるかいないかを確かめて欲しい。もしいたら、そこで提供するのかどうかを考えてもらえたら良いので。「登録して自分の型に合う患者さんがいたら、絶対に提供しなきゃダメなんでしょ? 提供しないと、その人は死んじゃうんでしょ?」と思ってる方も多いのですが、実際には何十人ものドナーに提供の依頼が届くんです。だから、あまり重く考えたり、変に責任感を背負う必要はありません。提供すると言っても、体格などのいろいろな条件から、他のドナーが選ばれることもありますし。とりあえず、スタートラインに立ってみるつもりで、登録をお願いします。今回のイベントを運営する松来さんの仲間や、参加してくださるファンの人たちは、彼女が遺してくれたパワー。そのパワーを良い形で活かして、これからの患者さんの役に立つことに繋げられたら良いなと思います。
(聞き手:丸本大輔)
先行抽選予約
受付は終了致しました。
チケット料金 | 3,900円 (税込 / 全席指定 / Tシャツ付※) ※特典のTシャツは販売するものと同じです。 ※Tシャツは S / M / L / XL からお選び頂けます。 ※Tシャツは会場にてお渡し致します。 |
受付期間 | 2016年7月15日(金)10:00〜 7月31日(日)23:59 |
抽選結果発表日 | 8月3日(水) |
申込枚数 | お一人様2枚までお申し込み頂けます。 ※未就学児の方はお申込み・入場はできません。 |
チケット申し込み サイト |
http://cncn.jp/39miyu/ |
一般販売
受付は終了致しました。当日券の販売予定はございません。
チケット料金 | 3,900円 (税込 / 全席指定 / Tシャツ付※) ※特典のTシャツは販売するものと同じです。 ※Tシャツは S / M / L / XL からお選び頂けます。 ※Tシャツは会場にてお渡し致します。 ※1申込につき2枚までお申し込み頂けます。 |
発売日 | 2016年8月13日(土)10:00~ |
受付ページ | http://cncn.jp/39miyu/ (PC/携帯共通) |
CNプレイガイド | http://www.cnplayguide.com/ (PC / 携帯共通) 発売日初日特電 : 0570-08-9911 発売日翌日以降 : 0570-08-9999 (10:00~18:00 ※残席のある場合のみ) |
※価格は全て税込みです。
※デザイン・価格は予告なく変更になる場合があります。予めご了承下さい。
※当日の来場者数によって購入数制限を受ける場合がございます。スタッフからのご案内にご理解・ご協力をお願い致します。
通販について
文化放送A&Gグッズのネットショップ「超!A&Gショップ」にて、会場に来られなかった方、当日購入できなかった方に向けて本イベントグッズの通信販売を行います。
販売期間 | 2016年9月18日(日)正午〜9月30日(金)終日 |
販売サイト | 超!A&Gショップ » HP |
※送料はご注文者様負担となりますので予めご了承ください。
※通信販売でのグッズ売上から製造と販売にかかる諸経費を除いた金額を、関連団体へ寄付させて頂きます。
※ご注文方法など詳しくは「超!A&Gショップ」サイトをご確認ください。
チケット購入・入場につきまして
- ステージイベントチケットの不正購入・転売行為は固くお断り致します。
発覚した場合は、ご入場をお断りする可能性がありますので予めご了承下さい。
チケット売上が寄付金へと繋がります。皆様のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。 - 公演当日の入場時に、予告なくご本人様確認のため身分証明書をご提示いただく場合がございます。
「チケット」「身分証明書」をお持ちいただけない場合、紛失、盗難、不備がある場合等いかなる理由においてもご入場をお断りさせて頂きます。
その場合、チケットの払い戻し・交通費等の負担も致しません。あらかじめご了承ください。
ご来場に際して
- 会場近隣に駐車場がございますが、台数に限りがございます。電車・バスなど公共機関をご利用ください。
- 前日並びに早朝より会場周辺にお集まり頂くことはご遠慮ください。
- 進行の都合によりステージの開場・開演時刻は変更になる場合がございます。
- 入場時に手荷物及び身分証の確認をさせて頂く場合がございます。
- 大きな荷物でのご来場はご遠慮ください。コインロッカーのご利用にご協力をお願いいたします。
- 手荷物、及び貴重品はお客様が各自責任を持って管理してください。会場内にてお荷物をお預かりすることは出来ません。
- 途中入場は可能ですが、進行の都合により一時お待ち頂く場合がございます。
- 撮影、録音行為はステージ・展示他を含め全面禁止とさせて頂きます。発見次第データ削除の上、ご退場頂きます。
- 出演者は予告なく変更の可能性がございます。変更・休演に伴う払い戻しは行いません。予めご了承下さい。
- 会場内への飲食物、危険物、ペットなどの持込は禁止させて頂きます。
- 場内は禁煙です。喫煙は決められた場所でお願いします。
- プレス並びに関係者による撮影・収録を行い、ご来場者の様子が掲載・収録される可能性がありますのでご了承ください。
- 会場内外において、他のお客様のご迷惑になる行為、スタッフの指示にご協力頂けないお客様は退場して頂く場合がございます。
- 車椅子でご来場の方、または介助犬などをお連れする場合は事前に81プロデュース(Eメール:39miyu@81produce.co.jp)までご相談ください。
科学技術館 サイエンスホール
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1 »公式サイト
【東京メトロ東西線】「竹橋」駅下車(1b出口) 徒歩7分
【東京メトロ半蔵門線/都営地下鉄新宿線/東京メトロ東西線】「九段下」駅下車(2番・4番出口) 徒歩7分
チケットに関するお問い合わせ/CNプレイガイド
TEL : 03-5800-3799 (年中無休 10:00~18:00)
※申し込み当落についてはお答えできません。
イベントに関するお問い合わせ/81プロデュース
Email : 39miyu@81produce.co.jp
件 名 : サンキュー! 未祐ちゃんに関するお問い合わせ
本 文 : お問い合わせ内容とご本名をお書き下さい。
● 返信を確実にお届けするため、メールの受信設定を事前にご確認・ご変更下さい。
● お問い合わせ前に、注意事項ページをご確認頂ますようご協力をお願い致します。
※回答には2〜3営業日掛かる場合があります。
※お電話ではお答えできません。
※出演者に関することやステージ内容など、HP掲載以外のお問い合わせには原則お答えできません。
※会場・出演者へのお問い合わせはご遠慮ください。
※お預かりした個人情報は会期後に破棄させて頂きます。